現代社会の特質を示す内容のひとつとして、
W. H. Whyte, Jr. ”The Organization Man" 「組織の中の人間 ~オーガニゼーション マン~」 (1959年 東京創元社)
の中に「オーガニゼーション マン」の概念があります。
☆社会と個人の変化により、この概念は成立してゆきます。
<アメリカの伝統的個人>
自由と平等/個人主義/独立独歩/独立独行
⇒プロテスタントの宗教倫理
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<イデオロギー(倫理観)の変化=ディスコースの変化>
⇒社会の「官僚制化」 ⇐ 組織社会の成立
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<オーガニゼーション マン>
組織に忠誠を誓い、全人的に組織に献身する新しい人間類型
・集団倫理
・組織の倫理
・官僚機構の倫理 等を持つ
※個人主義(Individualism)という用語
Alexis de Toquevill "De la Democratie en Amerique" 1835・1840年 「アメリカのデモクラシー」(岩波文庫)で
(当時の)ヨーロッパにはないアメリカ流の主義を表す為に用いた造語
上記の書籍は、産業革命以前の1831年4月から1832年2月の間、友人と共に当時のアメリカ24州の要所を踏破し、アメリカ社会を洞察した内容で、現代民主主義を考える上でも欠かせない、古典的名著である。