企業概念と経営概念

「企業とは何か?」

 一般的な企業の定義としては、「社会において機能的要件としての経済機能(物資やサービスを提供)を担う制度/機関」、この目的としては社会全体の存続があります。これは、「主体としての側面」を把握した企業概念。ここでは「誰が基本的意思決定をしているのか」が問題となります。

  他方で「活動の側面」を把握した概念として、経営という概念があります。経営概念は、企業目的を達成する為の人間の諸活動(Human Activities)と言えます。これを対象とした学問が経営学と言えます。経営学は「企業で働く人々がどのような行動をしているのか?」を探求します。

(上智大学 ソフィア・コミュニティ・カレッジでの小林順治先生の2006年春「実態としての現代企業の特質=企業とは何か?」・2008年春「企業者の動機と専門経営者の動機」での講義内容より作成)