「経験代謝」は、キャリアコンサルタントのCDA養成講座でキャリアカウンセリングのメカニズムとして学ばれています。
キャリアカウンセリングは「経験代謝」を主体に学んでいますので、「経験代謝」を使わずには、傾聴したり、「受容」「共感」「一致」を実現することが、なかなか初学者では出来ないというのが正直な感覚です。(経験代謝を知っていると、必ず傾聴が出来るという訳でもありませんが・・・・)
キャリアカウンセリングの基本として「経験代謝」を使いますので、ホームページに簡単に内容をアップしようと思っていました。しかし、「経験代謝」って何?と説明しようとするとなかなか難しく、ネット上でも簡潔に説明されたものが見つかりませんでしたし、例えば、心理師や社会福祉士の方やCDA以外の方に自身のキャリアカウンセリングについて充分に説明することも難しく感じていましたので、しばらく非公開の状態でほったらかしにしていました。
(現在では、こちらで詳しく解説をされていますので、ご参照下さい。)
とは言うものの、キャリアカウンセリングの主体となっている概念である「経験代謝」についていつまでも、ホームページで触れないわけにもいかず、先日から掲載を始めました。
但し、自身が思っている「経験代謝」について、実践をしてみる事で感じる事を書き溜めていくという体裁にしています。
書き始めて、個人的には「経験代謝」は、傾聴を効率的に行う技法、もしくは、ナラティヴセラピーやキャリア構成主義を実践しやすくする為のメカニズムという側面が大きいかなと思っています。
たまに、JCDAのキャリアコンサルタント試験を目指されている方とロープレの練習をやったりしているのですが、最初の15分間にも関わらず、クライアントに語ってもらう前に、状況把握という概念でカウンセラー主体の質問に終始しまうような形になる事も多くあります。クライアントの主訴に至る経験とその時の気持ちから更に再現すべき経験を見つけるように一緒にロープレをしていますが、やはり「経験代謝」をしっかり理解しまず使えるようになるという事は大切だなと思っています。
資格試験合格には、まったく参考になりませんが、合格後の「経験代謝の活用」についてまとめる試みをしています。