就職市場におけるAIでのマッチングシステムはどんどん進化しているようである。但し、マッチングで正確な結果を得る為には「企業情報」と「個人特性」をしっかりとAIにインプットしなければならない。
「企業情報」は開示されている部分も含めてそれほど問題はなさそうだが、「個人情報」については、性格検査やテスト結果だけでしっかりと個人特性が得られるようには思えない。やはりその個人の経験を踏まえた「思いや希望」をしっかりとINPUTする必要があると思う。また、表面的なものでなく、心の中にある潜在的な希望もしっかりと汲み取って本人が把握する方が望ましいように思う。そう意味では、AIは一般的な技術的課題を解決するには有用かも知れないが、就職のような答えのない適応課題を取扱うのはまだまだ難しい気もする。
こう考えると就職活動時のキャリアコンサルティングはより大切になってくるし、学校などの無料のカウンセリングと合わせて、個人が自発的に行うキャリアカウンセリングも行うことにより、より深く振り返りながら自己理解を進めた方が良いように思う。自己理解をなるべくしっかりと出来た状態で就職活動に挑むことが、就職活動では一番大切な事ではないかと思う。